「残業で働いた時間は口座に貯蓄しておいて、後で休暇として使うんですよ・・・」どこ
の国の話でしょうか? そうです、ドイツです。
口座とは「労働時間貯蓄口座(ワーキングタイム・アカウント)」を指します。残業や休日
出勤など所定外で働いた労働時間を社員が社内口座に積み立てることができ、後で有休
休暇などに振り替えられるシステムのことです。ドイツでは従業員250人以上の会社
では、約8割まで普及しているそうです。「休んでも給料が減らないから安心して休める」
と好評です。
それでは、ここで例によってクエスチョン!
ドイツの一人当たりの平均年間労働時間は日本と比べて、どうでしょうか?
日本の年間平均労働時間は1729時間です。(OECD調べ)
1.短い 約1370時間
2.ほぼ同じ 約1730時間
3.長い 約2020時間
正解は1.で日本より350時間も短くなっています。この結果労働時間1時間あたりの
生産性は、日本のほぼ1.5倍となっているのです。
ここ一番という勝負どころでは集中して働き、成果をあげながら休息もしっかり取る。ド
イツではそんな働き方が定着しているように思われます。
「幸せ」はいろんな要素から構成されていると思いますが、生活し、また生活を楽しむ最
低限のマネーは当然必要であるとしても、ゆっくり家庭で家族と楽しく過ごせる時間も、
必要不可欠の要素です。
自分にとって「幸せな生き方」とは何かを考えさせられるドイツの労働時間貯蓄制度です。
そういう制度があるかないかは別にしても、自分自身の働き方も、いま一度考えてみる必
要がありそうです。
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