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「家なき子」(相続税の小規模宅地の特例)

平成27年から相続税の基礎控除が大幅に縮小され、相続税を支払う方も多くなってきたようです。その中で特に忘れてはならないのが「小規模宅地の特例」です。

小規模宅地の特例とは、亡くなった方(被相続人)の居住用(事業用は別途)の宅地について、その方の配偶者もしくは同居していた親族が相続する場合には、その宅地の評価額を80%減額してもらえるという制度です。

この制度を利用できる場合には、例えば宅地の価格が5000万円とすると、この規定の適用により相続税の評価額が「5000万円×(1-80%)=1000万円」となる訳ですから、大変大きなメリットがあります。

この規定自体は前述のように、配偶者もしくは同居の親族を救おうとする規定ですが、この規定の中には第三の規定(家なき子)があって、この規定をご存知の方は少ないようです。この「家なき子」についても小規模宅地の特例が適用されるのです。

実は私自身、15年ほど前に父を亡くし財産を相続しましたが、当時の私は次のような状況でした。
ここで例によってクエスチョン! 私は「家なき子」だったのでしょうか?

1. 父は広島市南区東雲に自宅を有していました。
2. 私は広島市南区仁保に自宅を有していました。
3. しかし、私は当時サラリーマンで各地を転々と転勤していたため、私の自宅には住んだことはありませんでした。(親類を住まわしていた)
4. 私はもちろんその相続する父の家に一緒に住んだことはありませんでした。

相続税法の「家なき子」の規定は次のようなものです。「別居していた親族で相続前の3年間、本人あるいは配偶者が所有する家屋に住んだことがない」。
そうです、私は家は所有しているものの、そこに住んだことがないため相続税法に言う「家なき子」だったのです。この規定により相続する土地の評価額を80%減額することができました。

ところで、今日の話はここで終わりではありません。この規定を「悪用?」する方が多々出てきてしまいました。どのようなやり方かというと・・・・
お爺さん(自分から見ると父)の土地・建物を相続するために、すでに「自分が有して住んでいる家」を自分の息子(お爺さんからみれば孫)に贈与するのです。
これにより自分はお爺さんと一緒に住んでおらず、また自分の家もありませんから、3年以上経過すれば「家なき子」になります。(土地の名義は自分のものだが、家の名義は息子、息子への家の贈与税は通常そんなに大きな金額にはなりません)

皆さんはどう思われますか?
このような例が増えてきているため、当局はその「家」に一度でも済んだことがある人や3親等内の親族が所有する家に住んでいた人は対象とならないように、今回の税制改革では規定を変更するような動きとなっています。
要注意ですね・・・

「脱税」と「節税」、脱税はもちろん法律違反ですからNGですが、節税は現行の法律の規定の範囲内での話ですから、とくに非難されることもないのでしょうが?・・・・
いたちごっこが続いてますね!!! 
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Author:マネー七福人
マネー七福人の「胡子(えべ
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