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マクロ経済スライド

「マクロ経済スライド」という言葉をご存知ですか? 「100年安心年金」を合言葉に2004年に年金を調整するために導入された制度です。例えば物価が1%上昇した場合でも、
年金のアップ率は 1%-0.9%=0.1%
となり、年金は0.1%しか上がりません。「0.9%マイナスされる理由」の内訳は
   ・年金を支える力の減少(現役世代の人口の減少)・・・・▲0.6%
   ・私たちの平均余命の伸び(長生きリスク、支給額の増加)・・・・▲0.3%
となっています。これは、経済全体の状況に応じて年金額を調整しようという意味で「マクロ経済スライド」と呼ばれています。

それでは、このマクロ経済スライドは、物価の上昇が0.9%より低い場合にはどのように適用されるのでしょうか?
ここで例によってクエスチョン! 物価の上昇が0.5%の場合、年金の上昇率は・・・?
(1)0.5%(年金額は上がる)
(2)0.0%(年金額は変わらない)
(3)▲0.4%(年金額は下がる)

正解は(2)の0.0%です。現在はこのマクロ経済スライドは、物価の上昇がが0.9%より低い場合には、年金額の調整はゼロで打ち止め、物価がマイナスの場合には発動しないとされています。2004年にこの制度が始まって以来今までは、諸般の事情によりこのマクロ経済スライドは発動されたことがありませんでした。

6月初旬に政府の5年ごとの年金財政検証が行われました。これにはA~Hまでの8つのケースが計算されていますが、ケースHを除きいずれのケースも物価の上昇率は0.9%以上、賃金の実質上昇率(対物価)は1.0%以上という、非常に楽観的な前提で計算されており、マクロ経済スライドが円滑に(?)適用されています。

そのため現実の状況を考えると、年金額の調整のゼロ打ち止めはやめて、物価がマイナスの場合でも適用しようというマクロ経済スライドの改定が検討されています。改定が現実のものとなった場合には、物価が上昇も下落もしない中立の状態を想定しても、年金は毎年0.9%ずつ、例えば30年間では単純に27%程度下がることとなります。

物価が上昇するような場合(年金財政検証のようなケース)では、最も平均的なケースでも受け取れる30年後の年金のレベルは、2014年の手取り収入(35万円)に対する年金の受取額(22万円)62.7%と比べて50.6%にまで下がるとの見通しとなっています。これも単純に言えば(62.7-50.6=12.1%、12.1÷62.7=19.3%)現在のレベルで考えると、約20%年金が減額された状態となると言えるでしょう。

物価が上がっても下がっても、年金(物価調整後)が毎年減額されてゆく状況が今そこに近づいているように思われます。「毎年1%未満だからたいしたことない」ではありません。ゆでがえるになる前に、真剣に「じぶん年金」について考える時が来ています。特に今30代・40代の皆さんにとってはより切実な問題となりそうに思われます。
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